【ネタバレ】詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)「第四章」検証第20回(最終回)
「第四章」20回目、最終回は引き続き阿比留が佐藤誠に事情聴取をしている場面です。
佐藤が阿比留に犯人の動機を聞いたりなど、佐藤の言動が阿比留の佐藤に対する疑いが揺らいでいます。
以下ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
【四六判のみ】…文庫では削除。削除部分が文庫のどこにくるかも記載しています。
【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
【文庫→四六判】…四六判ではこうだった(カッコ内は文庫のベージ数です)。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。
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「第四章」#20
【文庫→四六判】地元のレンタルビデオ店で時間を潰してましたよ。(p127)→地元のレンタルビデオ屋で時間を潰してましたよ。
【文庫→四六判】「ちょっと覚えてません」(p127)→「……ちょっと覚えてませんね」
【文庫→四六判】店の名前と場所を書きとめ、(p127)→店の名前と住所を書き留め、
【四六判のみ】「―それは失礼」と、(文庫p128の5と6行目の間に入る)
【文庫→四六判】阿比留はとっさに答えられなかった。佐藤は続けた。(p128)→阿比留はとっさに答えられない。
【文庫→四六判】「とにかくそれが知りたくて。(p128)→「興味本位ですけど、知りたくて。
【文庫→四六判】なんでだろうと呟き、視線を斎場へ向けると、そこで佐藤はまったく自然にふらついた。(p128)→何でだろうと呟き、視線を背後の斎場へ向けると、そこで佐藤は全く自然にふらついた。
【文庫→四六判】新村に肩を取られて立ち直りつつ、(p128)→新村に肩を取り支えられて立ち直りつつ、
【文庫→四六判】事情聴取の隙に投身を図ったという有田亜衣子のことが脳裏を過ぎりもする。(p128)→事情聴取の隙に投身を図ったという有田亜衣子のことが脳裏を過ぎりもした。
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