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2020年1月1日水曜日

【追記あり】コラム『ネピアが尽きたなら』について

※2020年1月13日追記訂正しています。

詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の柵馬朋康「ネピアが尽きたなら」について


・『ナウ・ローディング』作品内のコラム『ネピアが尽きたなら』に関して、雑誌「ジャーロ」(以下雑誌版)発表時と四六判や文庫版で違いがあったので下記に残します。

以下ネタバレありますので、『ナウ・ローディング』読了後にご確認ください。



コラム『ネピアが尽きたなら』について

第30回「せわしいスローライフ」は雑誌版「すれちがう」の掲載は無く、四六判と文庫のみの描き下ろしになります。

「RTAという遊ばれ方」の掲載回数が雑誌版と書籍版とで違い、そのため、以後の掲載回数も違っています(下記参照)。


◯コラム『ネピアが尽きたなら』掲載分を列挙します。
●「RTAという遊ばれ方」2011年7月号掲載
第12回:雑誌版
第10回:四六判、文庫

●「悪書の木陰から」2013年2月号掲載
第31回:雑誌版
第29回:四六判、文庫

●「せわしいスローライフ」2013年3月号掲載
雑誌版に掲載なし
第30回:四六判、文庫書き下ろし

●「プレススタート」2014年7月号掲載
第48回:雑誌版
第46回:四六判、文庫



※「RTAという遊ばれ方」の掲載回数が2回分違うのは、おそらく作者のミスだと思われます。以下検証です(一応こちらは時系列表のリンクです)。

 ◯編集長から柵馬へ執筆の依頼があったのは2010年8月ですが、雑誌版の“第12回”で、第1回掲載分がいつか逆算すると、第1回掲載分は2010年8月号になってしまいます。

・2014年の6月、詠坂は月島凪に会いに巡風亭へ行き、その帰りに「ネピアが尽きたなら」最終回を読んでいます。最終回の号数は、2014年7月号です。

・このことから少なくとも編集長から執筆を依頼された2010年8月時点で『ばらくうだ』は9月号が発売されている計算になり、依頼した時点で少なくとも『ばらくうだ』は9月号が出ていることになります。(ちなみに『ばらくうだ』本誌は盆や正月などの合併号がありません。第10(12)回、第29回、第30回、最終回の号数をそれぞれ照らし合わせたら合併号がないことがわかりました。)


・整合性がとれていないので書籍化の際に、第12回から第10回へ変更されたと思われます。また、第1回の掲載は2010年10月号になり、掲載回数も2回分少ない第10回に修正されたと考えられます。今後も、「ネピアが尽きたなら」第1回掲載は2010年10月号として考えていきます。
・今回以外にも書籍化の際に加筆訂正が多くあるのでおいおいブログにあげていきます。

次回もお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました。


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