『T島事件』以来、詠坂雄二の約2年ぶりの新刊『君待秋ラは透きとおる』が6月1日に発売されます。
著者初のKADOKAWAです(『そっと、抱き寄せて 競作集〈怪談実話系〉』で、短編「囁き」を発表していますが)。
楽しみすぎるので現時点(2019年4月23日現在)で発表されている情報で内容を想像しました。(※他の詠坂作品のネタバレもあります)
まず全文引用します。
その力、無双、その覚悟、悲愴。異能女子・君待が超絶バトルに挑む!
唯一無二の力「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。透明化の匿技を持つも組織に背を向けて生きようとする君待秋ラは、終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。ミステリ界の異能が贈るバトル&リドル!(KADOKAWA のWebより)
わかってるのはこれだけです。
●詠坂作品に初登場の「君待秋ラ」「匿技」「日本特別技能振興会」
●「君待秋ラ」・・・
女性で、透明化の匿技があること。終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。
「日本特別技能振興会」(略すと「日技会」か?)という組織に背を向けて生きようとするも、何らかの要因で、完全には決別できていない状況なのか。組織を裏切った、追われているなどではなさそうですね。まぁ月島凪ではなことは確かですね。
年齢、髪型、服装、性格、そしてどのような条件で透明化になるのか、身につけているものもなのか、手にとったものはどうなのか、どれだけの時間透明なのか、生まれたときから透明なのか(こうなったら何かのスタンド能力ですが)なども、想像し甲斐がありますね。
●「日本特別技能振興会」・・・なんなんでしょうね。短編「ドクターミンチにあいましょう」に出てくる、「あまり聞いたことのない社名」や「某財団」なんでしょうか。もしそうなら、韮澤秀斗も出てくる可能性もありますね。
ドクターミンチや、剣崎絢、電氣人閒も無きにしもあらずで。電氣人閒なんかは、名前を見つけたのかもしれないし、その過程の話なのかもしれませんね。本名を見つけたが、韮澤秀斗と一緒にいることを望み、消えずに一緒にいる、など(この話も是非読みたいですね)。脱線しましたが、とにかく唯一無二の匿技を持った人たちが集まっている組織です。
●「終わりなき戦い」・・・うーん。匿技を持ったもの同士の戦いなのか、それ以外との戦いなのか。もし韮澤秀斗が出てくるなら、妖魔軍団との戦いってこともありえますね。韮澤秀斗も振興会に所属していて、匿技を持った者同士で、人間に仇なす妖魔軍団と戦っている、そこに君待秋ラの透明化の能力がどうしても必要で、君待もはじめは戦うことに拒否があったが、何らかの要因で渋々韮澤らと戦うことになる。電氣人閒は本名を見つけたけれど、あまりにも妖魔軍団が強大なので、消えずに韮澤秀斗と一緒に戦っているなど。笑
●いろんな匿技を持った人がいる、ってことで、この作品も『日入国常闇碑伝』や『人ノ町』などのように、佐藤誠が出てくる時間軸とは別なんでしょうか。または、『電氣人閒の虞』から派生したパラレルワールドなんでしょうか。
●以上、単なる妄想で、間違いなく外れているでしょうが、リドルと書かれているので、明確な結末がないか、謎はそのままでもやもやした感じが残るかもしれないですね。今回も一癖も二癖もありそうで楽しみです。
ご覧いただきありがとうございました。
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