詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「悟りの書をめくっても」の時系列を詳しく調べました。
不確定なところも多いので推測になります。
この短編は『亡霊ふたり』と同時期で、ローコと高橋が遠海西高校へ入学した年になります。こちらのリンクを参照ください。
さて、
手がかりにしたのは
①作中にある“2011年夏”
②作中の『ばらくうだ』の号数(2011年7月号)
で、このふたつからアカイライが不正を行った日を推測しました。
以後、ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。
②より
・2011年7月号には、“次号よりRTA走者にインタビューを行っていく”と書かれています。
・以前このブロクで書いた(20年1月1日分)ものをもとに、「ネピアが尽きたなら」の原稿締め切りは、『ばらくうだ』発売号からふた月前と思われます。6月中に原稿を書けば、次号8月号の掲載に間に合うと考えられます。
ここから、アカイライが不正をした月と、ノワが柵馬からインタビューを受けたのは、6月中旬から下旬としました。同時にこの時期をギリギリ“夏”だと定義しました。
これを元に、「悟りの書をめくっても」内の時系列を調べました。
2011年
・1月頃:万年青、RTAの存在を知る
・3月頃:万年青がRTAを始める
・5月下旬頃:ノワがアカイライと話をする
・6月中旬:アカイライが不正を行う
・6月中旬~下旬頃(不正の一週間後):ノワが柵馬のインタビューを受ける
・7月上旬頃(不正の三週間後):万年青がノワと話をし、柵馬のインタビューを受ける決意をする
・7月上旬~中旬頃:万年青が柵馬のインタビューを受ける
・8月上旬~中旬頃(インタビューのひと月後):万年青がパソコンで取材記事を確認、アカイライとスカイプで話をする。
※ただし、柵馬によるRTAのインタビューはノワが最初だとは書かれていない(ただし、文庫p103で、できれば何人かに取材したい、と書かれている)ことと、“夏”をどう捉えたらいいかの判断材料もなかったので、もしかしたら上記よりひと月分すべて後ろにずれる可能性もあり、おおよその時系列になります。
今後何かわかれば、このブログにてお知らせし、修正します。
コメントなどあれば宜しくおねがいします。
ご覧いただきありがとうございました。
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