詠坂雄二『インサート・コイン(ズ)』内の短編の表題作をみていきます。
・シューティングゲームは何故作られ続けるのかなど、シューティングゲームを題材にしています。
この短編以後、柵馬は仕事に対する姿勢が吹っ切れたと感じます。
時系列で言えば、『電氣人閒の虞』で、柵馬と詠坂が囀り林から戻りプレスタが休刊決定した直後の場面から翌週にこの話がきます。
・【雑誌のみ】…文庫版では削除。文庫版のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫版書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…文庫の文が雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。
ネタバレもありますので、作品読了後にご確認ください。
「インサート・コイン(ズ)」#1
【文庫→雑誌】・現在シューティングゲームと言えば、一人称ないし三人称視点でキャラを操作し、銃で敵を撃破しつつ進んでいくゲームのことを主に指すが、(p169)→現在、シューティングゲームと言えば、一人称視点の画面で銃を撃ちながら進んでいくファーストパーソンシューティングのことを指すが、
【文庫→雑誌】・地元が稲川会系の縄張りにあること、ダッチワイフの構造と材質、(p170)→地元が稲川会系の縄張りにあること、ゾンビ映画の歴史、ダッチワイフの構造と材質、
【文庫→雑誌】・愛読書であり、俺にとっていちばん最初の仕事先でもあったゲーム誌であるプレスタ(P171-172)→俺の愛読書であり、仕事先でもあったゲーム誌であるプレスタ
【文庫→雑誌】・奇しくもそこは詠坂の地元で、こいつも同行していた。(p175)→奇しくもそこは詠坂の地元であり、こいつにも協力して貰っていたのである。 ※最終的には協力の立場になったけど、文庫のように同行にしたほうがピッタリ来ますね。『電氣人閒の虞』で、最初に断った後も感電死のことを調べたのも、自分が興味あるだけだったでしょう。
【文庫→雑誌】・「101から105―一階の半分がそうらしいな」(p177)→「101から104―一階の半分がそうらしいな」 ※文庫と四六判では一部屋増えて105号まで借りています。
【文庫→雑誌】・101号室からしてヴィレッジヴァンガードのようなありさまだった。(p177)→101号室にして、すでに古本屋のようなありさまだった。
【文庫→雑誌】・難易度上昇による新規層の切り捨てや他ジャンルの台頭だった。(p183)→難易度の上昇による新規層の切り捨てや、プレイスタイルの変化だった。
#2へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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