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2020年7月14日火曜日

『遠海事件』「第四章」#12 首切りの真意

【ネタバレ】詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)「第四章」検証第12回



今回は「第四章」12回目、引き続き阿比留と松代の会話です。
首を切るためだけに戻ったのか、首を切って隠せるものとは、ということについて話をしています。

以下ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。




【四六判のみ】…文庫では削除。削除部分が文庫のどこにくるかも記載しています。
【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
【文庫→四六判】…四六判ではこうだった(カッコ内は文庫のベージ数です)。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。

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「第四章」#12


【文庫→四六判】吟味をする間があり、松代はおそるおそる尋ねた。(p116)→吟味をする間があり、松代は恐る恐る問う

【文庫→四六判】「犯人は首を切るためにアパートに戻ったのだと?」(p117)→「……犯人は首を切る為だけに戻ったと?」

【文庫→四六判】「……蛎塚諒一の首を切ったところで、(p117)→「蛎塚諒一の首を切ったところで、

【文庫→四六判】「目くらましにしては手が込んでます。(p117)→「目くらましにしては手が込んでますね

【文庫→四六判】佐藤のしわざなら、通報を遅らせてまでしなければならなかったことになる。残しておくとまずいものを片付けたってのはどうです」(p117)→佐藤の仕業なら、通報時刻を遅らせてまでしなければならなかったんでしょう……残しておくとまずいものを片付けたってのはどうです」

【文庫→四六判】「首を切って隠せるものってなぁなんだ」(p117)→「首を切って隠せるものって何だ

【文庫→四六判】「……首切りの真意が蛎塚諒一の傷隠しにあることを悟らせないための工作、とか」(p)→「……首切りの真意が蛎塚諒一の傷隠しにあるということを悟らせない為の工作

【文庫→四六判】小説じみてますかねと続けた「そのものだ」「やつは本屋ですから、作り話になじんでるのかもしれませんよ」(p117)→小説じみてますかね。そのものだ。奴は本屋です。作り話に馴染んでるのかも知れませんよ。

【文庫→四六判】「だとしても根本の疑問は残る。どうして首の傷を隠そうとした?殺害に使った凶器は現場に放置されていたんだ」(p118)→「だとしても、根本の疑問は残る。どうして首の傷を隠そうとしたんだ?殺害の凶器は現場に洗って放置されていたんだぜ

【四六判のみ】「そう―ですね」(文庫p118の2行目と3行目の間に入る)

【文庫→四六判】答は出ないまま、パトカーは遠海署に到着した。(p118)→答は出ない。遠海署へ到着すると、


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ご覧いただきありがとうございました。

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