詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』
佐藤誠の誕生日を検証しました。
前々回のコラムで
【文庫→四六判】唯一の例外が、二十五歳から二十八歳にかけての約三年間続いた書店員時代だった。(p37)→唯一の例外が、二十五歳から二十七歳にかけての約三年間続いた書店員時代だった。
と、文庫と四六判で年齢部分が違うことを発見しました。今まで気付きませんでした。
元々は昭和54年(1979年)生まれとしか判りませんでしたが、この部分から佐藤誠の誕生日がある程度推測できるんではないかと調べました。二十七歳だったのは、作者のミスなのかな、というのが今の私の意見です。
ヒントにしたのが
1,佐藤誠、詠坂雄二、柵馬朋康は同い年(『ナウ・ローディング』)
2,遠海事件当時(2006年6月28日)佐藤誠は26歳だった。(『遠海事件』)
3,三年間の書店員時代(同上)
4,逮捕時29歳だった。(同上)
【検証1】1979年1月1日~4月1日までの場合
・詠坂雄二は11月生まれ、柵馬朋康は6月頃の生まれと書かれています。1979年1月1日~4月1日の期間に生まれたとしたら、学年がひとつ上になるので同い年とは書かないだろうということで4月1日までは除外しました。
【検証2】誕生日が4月2日~6月28日までの場合
ブックセル入社が2005年1月で、入社時25歳。
同じ年の6月28日までにひとつ歳を取って26歳。
そうなると、翌年の遠海事件当日までに27歳となってしまうのでこれも除外です。
【検証3】誕生日が6月29日以降の場合
ブックセル入社2005年1月時点で25歳。
2005年6月29日以降にひとつ歳を取って26歳。
翌2006年6月28日の遠海事件当時も26歳なので問題ありません。
ただし、逮捕時の2008年12月で29歳になっているので、12月の逮捕日前日までになります。
結果的に
佐藤誠の誕生日は、1979年6月29日~12月某日(逮捕日前日)までになります。
享年◯歳や、執行時◯歳などの記載もどこにもないので、今の段階ではこの範囲内になると予想されます。
ご覧いただきありがとうございました。
今後新たに判ることがあれば再度検証してみます。
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