詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)の第一章の20ページあたり、水谷育が進路相談しに佐藤誠のところへ行った日を検証します。
以下、特段ネタバレはありません。
第一章あたりの2006年6月前半は、『リロ・グラ・シスタ』の“私”が高校二年生になり、時野将自という後輩ができて間もないあたりです。
公には書かれていませんが、他作品で柵馬朋康は雑誌「ばらくうだ」に寄稿していることも推測できます。
その日は土曜ということしか書かれていません。
水谷が万引して捕まったのが6月5日(月)で、6月20日(火)に佐藤と新村光次が白木屋へ行っています(文庫では6月20日の日付は削除されています)。
これから6月10日(土)か17日(土)のどちらかに絞れます。
結論は6月10日としました。
詳しくみていきます。
拠り所にしたのは水谷が進路相談に来た日の時野と佐藤の会話で、
①先月の店長会で在庫を減らしつつ売上を伸ばせ、とあったこと。
②アルバイト店員が6月6日以降バイトを休み続けていてアイデムへ電話しようとしていること。
の2点です。
①は、もしこの会話が6月17日のことだと、店長会の指示を実行するのが遅すぎるためで、
②も10日以上欠勤しているとしたら、行動が遅いと思われるため。一応欠勤の電話はしているようなので、10日ほど毎日電話をするとは思えない気もするためです。このことから6月10日が妥当ではないかと判断しました。
もし新たにわかれば追記しようと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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