【ネタバレ】詠坂雄二『日入国常闇碑伝』「舶来鬼」検証第6回です。
詠坂氏は初出時から書籍化、文庫化される際に手を加えています。
『日入国常闇碑伝』も例に漏れず、雑誌掲載時から書籍化(新書)する際の加筆修正があるので検証を行っていこうと思います。
『日入国常闇碑伝』の「舶来鬼」検証第6回目です。
今回の場面も三十六(しく)と倒せど姿を変え立ち上がる戦士との戦いです。
ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【新書のみ】…書き下ろしです。
・【新書→雑誌】…雑誌ではこうだった。
・カッコ内は、新書でのページ数とその上段か下段かになります。
・必要なところに解説を加え、重要な部分は太線にしています。
「舶来鬼」#6
【新書→雑誌】・相手は仮面を付けていたが、背格好から彼にはその正体がすぐ察せられた。(p37下)→仮面を付け、手には家宝の大剣。加えてその背格好から、彼には相手の正体が察せられた。
【新書→雑誌】・仮面の男は(p37下)→人影は
【新書→雑誌】・領民の心に巣くう英雄は完璧な領主となり、(p39下)→領民の心に巣くう英雄は完璧な領主となり、彼の永遠の敵となるだろう。
【新書→雑誌】・そう読めるのは、(p40上)→そうした気持ちが読めるのは、
【新書→雑誌】・明らかにそれは武器として勝手が悪い。(p40上)→明らかにそれは勝手が悪い。
【新書→雑誌】・英雄だった祖父に似ていると言われていた弟に。(P41上)→祖父に似ていると言われていた弟に。
【新書→雑誌】・敵の動きが止まった。(p41下)→敵の動きが一瞬止まった。
【新書→雑誌】・極限の研磨が施された装甲は周囲の景色を映す鏡となり、(p42上)→極限の研磨が施された装甲は周囲の景色を映し、
【新書→雑誌】・夢で見たことも再三に留まらない。(p42下)→夢に見たことも再三に留まらない。
【新書→雑誌】・辛うじて直剣での防御が間に合った。(p42下)→辛うじて二振りの直剣での防御が間に合った。
#7へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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