詠坂雄二「常闇について」
今回は、前回のブログ「遠海市の秘密」の捕捉になります。
常闇についてもう少し掘り下げました。
ここからは『日入国常闇碑伝』と『電氣人閒の虞』のネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。
常闇とは
・「日入国」の中央部分に現れ、真州の約四割を呑み込んだ。
・常闇内部は昼夜問わず黒い煙のような外見に追われている。
・草木も獣などことごとく変質する。
・人も殆どが正気を保っていられない。
・常闇から妖魔が出てくる。
・常闇自体が一種の妖魔に喩えられることもある留まる闇
と、だいたいこのようなものです。
以下は私が考えた仮説です。
【常闇の仮説】
⚫仮説1:「常闇は数百年から千年程度の周期で発生しているのではないか」
「常闇」という名称は刀冶朗たちの生きた時代に付いた名称で、それまでは常闇という名称はなく、ハであったり他の名称だった可能性があります。
理由は、
・ハの討伐後、約2,000年後に常闇が発生したこと。
・帝家は2,000年前のハの征伐以後も、幾度か同じ経験をしているのではないかと闇佐が疑問に思ったこと。
・帝家は常闇を滅するのではなく、あくまで封じようとしている。
・妖魔は常闇から出てくること。
・『電氣人閒の虞』のラストで、今後韮澤秀斗が妖魔軍団と戦うとなっていること。
などが考えられます。
⚫仮説2:「宮内庁では現代まで秘密裏に北征近衞が存在している可能性がある」
北征近衞とは『日入国常闇碑伝』に出てくる神代に怪物を征伐した軍の名で、帝の軍になります。
周期的に常闇が発生することがわかっているので、国がそれに備えていることも考えられます。これに関しては糸口があるので改めて検証します。
コメントなどもお待ちしております。
ご覧いただきありがとうございました。
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