注目の投稿

【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

詠坂雄二『日入国常闇碑伝』(講談社ノベルス) ー常闇の正確な発生期間ー 詠坂雄二『日入国常闇碑伝』の「常闇」の正確な発生期間が曖昧にしか書かれていないので、作品内から検討をつけました。 以後ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。 こちらのブログも...

2020年3月12日木曜日

『日入国常闇碑伝』「事為得」#8

【ネタバレ】詠坂雄二『日入国常闇碑伝』「事為得」検証第8回



詠坂氏は初出時から書籍化、文庫化される際に手を加えています。

『日入国常闇碑伝』も例に漏れず、雑誌掲載時から書籍化(新書)する際の加筆修正があるので検証を行っていこうと思います。

『日入国常闇碑伝』の「事為得」検証第8回目です。
今回は怪物ハとの戦いのただ中で、コトナシエルを使う直前から戦いの終わりまでの場面になります。


以下、ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。





・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【新書のみ】…書き下ろしです。
・【新書→雑誌】…雑誌ではこうだった。
・カッコ内は、新書でのページ数とその上段か下段かになります。
・必要なところに解説を加え、重要な部分は太線にしています。


「事為得」#8

【新書→雑誌】・種を同定することができたということか。(p78下)→同定することができたということか。

【新書→雑誌】・頃合いかと呟き、侍従長が吠えた。(p79下)→頃合いかと呟き、侍従長が叫んだ。否、吠えた

【新書→雑誌】・手に何かを持っている。(p79下)→手に小さな何かを持っている。

【新書→雑誌】・燃やして開封するようだ。(p79下)→燃やして開封する。なんと豪快な方法か。

【新書→雑誌】・闇佐の疑問をよそに、燃えさかる櫃は爆発した。(p80上)→燃えさかる櫃はやがて爆発した

【新書→雑誌】・櫃は開いたが、(P80上)→櫃は破壊されたが

【新書→雑誌】・古の装いである衣服を燃やし、(p80上)→古の衣服を燃やし、

【新書→雑誌】・幼い躰が異様な形を成している。(p80下)→異様な形を成している。

【新書→雑誌】・勇敢に戦い抜いた北征近衞は(p81下)→激烈に戦い抜いた北征近衞は

【新書→雑誌】・何らかの調査遠征だったのか。(p82上)→何かを確かめるための調査遠征だったのか。

【新書→雑誌】・もしそんなことが叶えば、帝家が実のある支配者としてこの国に返り咲くことも可能だろう。(p82下)→もしそんなことが叶えば、帝家が名目だけではない、実のある支配者として返り咲くことも可能だろう。


コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
#9へ続きます。次回で「事為得」最終回となります。
次回もお付き合いいただければ幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿