【ネタバレ】詠坂雄二『日入国常闇碑伝』「事為得」検証第8回
詠坂氏は初出時から書籍化、文庫化される際に手を加えています。
『日入国常闇碑伝』も例に漏れず、雑誌掲載時から書籍化(新書)する際の加筆修正があるので検証を行っていこうと思います。
『日入国常闇碑伝』の「事為得」検証第8回目です。
今回は怪物ハとの戦いのただ中で、コトナシエルを使う直前から戦いの終わりまでの場面になります。
以下、ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【新書のみ】…書き下ろしです。
・【新書→雑誌】…雑誌ではこうだった。
・カッコ内は、新書でのページ数とその上段か下段かになります。
・必要なところに解説を加え、重要な部分は太線にしています。
「事為得」#8
【新書→雑誌】・種を同定することができたということか。(p78下)→同定することができたということか。【新書→雑誌】・頃合いかと呟き、侍従長が吠えた。(p79下)→頃合いかと呟き、侍従長が叫んだ。否、吠えた。
【新書→雑誌】・手に何かを持っている。(p79下)→手に小さな何かを持っている。
【新書→雑誌】・燃やして開封するようだ。(p79下)→燃やして開封する。なんと豪快な方法か。
【新書→雑誌】・闇佐の疑問をよそに、燃えさかる櫃は爆発した。(p80上)→燃えさかる櫃はやがて爆発した。
【新書→雑誌】・櫃は開いたが、(P80上)→櫃は破壊されたが、
【新書→雑誌】・古の装いである衣服を燃やし、(p80上)→古の衣服を燃やし、
【新書→雑誌】・幼い躰が異様な形を成している。(p80下)→異様な形を成している。
【新書→雑誌】・勇敢に戦い抜いた北征近衞は(p81下)→激烈に戦い抜いた北征近衞は
【新書→雑誌】・何らかの調査遠征だったのか。(p82上)→何かを確かめるための調査遠征だったのか。
【新書→雑誌】・もしそんなことが叶えば、帝家が実のある支配者としてこの国に返り咲くことも可能だろう。(p82下)→もしそんなことが叶えば、帝家が名目だけではない、実のある支配者として返り咲くことも可能だろう。
コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
#9へ続きます。次回で「事為得」最終回となります。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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