注目の投稿

【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

詠坂雄二『日入国常闇碑伝』(講談社ノベルス) ー常闇の正確な発生期間ー 詠坂雄二『日入国常闇碑伝』の「常闇」の正確な発生期間が曖昧にしか書かれていないので、作品内から検討をつけました。 以後ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。 こちらのブログも...

2020年3月2日月曜日

『日入国常闇碑伝』「舶来鬼」#7

【ネタバレ】詠坂雄二『日入国常闇碑伝』「舶来鬼」検証第7回目です。


詠坂氏は初出時から書籍化、文庫化される際に手を加えています。
『日入国常闇碑伝』も例に漏れず、雑誌掲載時から書籍化(新書)する際の加筆修正があるので検証を行っていこうと思います。

『日入国常闇碑伝』の「舶来鬼」検証第7回目です。
今回は、三十六と戦士との戦いの終わりまでの場面です。

ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。






・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【新書のみ】…書き下ろしです。
・【新書→雑誌】…雑誌ではこうだった。
・カッコ内は、新書でのページ数とその上段か下段かになります。
・必要なところに解説を加え、重要な部分は太線にしています。


「舶来鬼」#7
【新書→雑誌】・刃が彼の冑―(p43上)→刃の根元が彼の冑―

【新書→雑誌】・彼は満身に力を漲らせた。(p43上)→彼は満身に力を漲らせる

【新書→雑誌】・それは断ち切られてなお〈比肩問い〉を握りしめ、(p43上)→それは断ち切られてなお〈比肩問い〉の柄を握りしめ

【新書→雑誌】・鎧の常道を無視し、極限まで薄く仕上げられていたのだ。(p44上)→極限まで薄く仕上げられていたのだ。

【新書→雑誌】・〈比肩問い〉の刃が彼の冑に当たる。(p44下)→〈比肩問い〉が彼の冑に当たって止まる

【新書→雑誌】・刃に残った血痕と同じように乾いて朽ち、(P45上)→刃に残った血痕と同じように朽ち

【新書→雑誌】・残るは地に突き立った〈比肩問い〉のみ。(p45上)→残るは〈比肩問い〉のみ。

【新書→雑誌】・祖父ののち、剣に認められる所有者は現れなかったということか。(p45上)→祖父の後、認められる所有者は現れなかったということか。


コメントなどありましたらお気軽にお願いします。

#8(最終回)へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿