【ネタバレ】詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)「第六章」検証第11回
今回は「第六章」11回目です。
佐藤が証言したことを阿比留と沢木が話し合っています。
屍体隠蔽、凶器隠蔽が念入りで事件があったことそのものを消している、殺害した人となりを佐藤はよく知っているので、嘘や架空の事件をでっち上げていることはない、というような内容です。
以下ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
【四六判のみ】…文庫では削除。削除部分が文庫のどこにくるかも記載しています。
【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
【文庫→四六判】…四六判ではこうだった(カッコ内は文庫のベージ数です)。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。
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「第六章」#11
【文庫→四六判】どこにもそんな殺しはないと言ってきました。本人にもそう言ってやったんですよ。警察は嘘に付き合うほど暇じゃないと。(p194)→どこにもそんな殺しはないと言ってきたんです。だから本人にもそう言ってやったんですよ。警察はお前の嘘に付き合う程暇じゃないと。
【文庫→四六判】そうしたらやつは、捜索願や失踪人届を調べてみろと言う。(p194)→そうしたら奴は、捜索願や失踪人届を調べてみてくれと言う。
【文庫→四六判】「八十人ぶん?」(p194)→「―八十人分?」
【文庫→四六判】今も調べてもらっている最中ですが、ほとんど照会できています。(p194)→今も調べて貰っている最中ですが、ほとんどがリストと照会出来ています。
【文庫→四六判】単に失踪人のリストを暗記してきただけなのかもしれないという疑いは残る。しかし、(p194)→単に失踪人のリストを暗記してきただけなのかも知れないという疑いは残ります。しかしね、
【文庫→四六判】屍体をどう始末したのかまで、いちいち」(p194)→屍体をどう始末したのか、いちいち」
【文庫→四六判】「それなら裏が取れるだろう」(p194)→「それなら、現場を調べれば裏が取れるだろう」
【文庫→四六判】「やってもらっていますよ。(p194)→「やっていますよ。正確には、やって貰っています。
【文庫→四六判】金物は沖合で捨てるか、(p195)→金物は沖合へ捨てるか、
【文庫→四六判】失踪人の生活の近くに佐藤がいたという記録まで、(p195)→失踪人の生活に佐藤が関わっていたという記録も、
【文庫→四六判】隣人であったり、(p195)→その隣人であったり、
コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
ご覧いただきありがとうございました。
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