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【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

詠坂雄二『日入国常闇碑伝』(講談社ノベルス) ー常闇の正確な発生期間ー 詠坂雄二『日入国常闇碑伝』の「常闇」の正確な発生期間が曖昧にしか書かれていないので、作品内から検討をつけました。 以後ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。 こちらのブログも...

2020年2月22日土曜日

「ナウ・ローディング」#6

(ネタバレあり)詠坂雄二『ナウ・ローディング』の短編「ナウ・ローディング」第6回目です。


今回は、「ネピアが尽きたなら」が最終回だということが判ったところから最終までです。

ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。





・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。

「ナウ・ローディング」#6
【文庫→雑誌】・直接本人に文句を言ってやろうと思った。(p321)→直接柵馬さんに文句を言ってやろうと思った。

【文庫→雑誌】・さすがに堂々とエロ漫画誌を広げる気にはなれなかったのだ。(p321)→さすがに外で広げる気にはなれなかったのだ。

【文庫→雑誌】・エロ漫画誌で膨らんだ鞄を提げ、破り取ったページを手に帰途に就くことになった。(p321-322)→発売したてのエロ漫画誌と、そこから破り取ったページを手に帰途に就くことになった。

【雑誌のみ】・けれど柵馬さんのコラムは、もう少し高いところで比喩を用いていた。(文庫p322の13と14行目の間に入る)

【文庫→雑誌】・歳が同じというのでも足りないきっと抱える想いに通じるものがあるせいだろう。(p322)→いやそれもあるのだろうけれど、それより同じ地点に立っていることが重たく思えた。歳が同じという以上に気持ちが共通しているのだ

【文庫→雑誌】・読み込みはプレイヤーが望んだためこの長さになっていると柵馬さんは書いている。(P323)→コラムで、読み込み時間はプレイヤーが望んだためにあると柵馬さんは書いている。

【文庫→雑誌】・それでも変化を望む気持ちがなければ、俺は佐藤誠の調査協力を引き受けなかった。(p323)→変化を望む気持ちがなければ、ほかにどんな理由があろうと、俺は佐藤の調査なんてしなかった

【文庫→雑誌】・その存在が消えていれば叶わなかっただろう。(p324)→名探偵がいなくなっていれば叶わなかっただろう。

【文庫→雑誌】・それさえあれば何度でも試す気になれるだろう。(p325)→それさえあれば繰り返す気になれるだろう。


以上、『ナウ・ローディング』の検証になりました。

次回は「名探偵」のことについて少し書く予定です。
コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
ご覧いただきありがとうございました。


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