詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「すれちがう」第6回目の検証です。
ケンタとレンがタクミを探しに行こうとしている場面です。
文庫ではケンタのみの発言が、雑誌ではケンタとレンの発言だったりします。
ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。
「すれちがう」#6
【文庫のみ】・よみさかの言葉が、タクミの代わりになってくれたみたいだ。(p257)
【雑誌のみ】・「じゃあ、自転車を停めてても目立たないところか?」(文庫p258「でも、学校からあんまり(略)の前に入る)
【文庫→雑誌】・「でも、学校からあんまり離れたところに停めるのは意味ないよ。それだったら家に置きっぱなしにしておけばいいことになるし。だから学校から見て、タクミの家ほどには遠くないどこかに自転車はあることになる……のかな?」(p258)
※ケンタのみの発言。
↓
「うん、でも学校からあんまり離れすぎたところに停めるのは意味ないよね。それだったら家に置きっぱなしにしておけばいいことになるし」
「学校から、タクミの家ほどには遠くないどこかかあ」
※雑誌ではレン→ケンタという順で発言している。
【文庫→雑誌】・「ってことは、学校の周りまで捜さなくちゃいけないのか……」(p258)→「そうか。ってことは、タクミは学校の周りにいるかもしれないのか……」
【文庫→雑誌】・「3DSをレーダーにするんだね」「そう。あれってどれくらい離れててもできるんだっけ」「十メートルくらいだって説明書にあったような……」(p259)
※ケンタ→レン→ケンタの順に発言。
→「レーダーみたいなもんさ。あれって、どれくらい離れててもできるんだっけ」「確か十メートルくらいだって説明書にあったような」 ※レン→ケンタの順に発言。
#7へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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