詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「本作の登場人物はすべて」の検証第6回目です。
「ばらくうだ」編集部の忘年会で柵馬が詠坂に電話をかけているあたりの場面です。
柵馬の携帯電話がスマホに変わっています。
文庫では見れない永遠恒久の一面も確認できます。
このブログを書いていて私自身つくづくマニアックだと思います…。
さて、以下は作品の内容にふれますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。
「本作の登場人物はすべて」#6
【文庫→雑誌】・触ってみて判らないのなら、判らないままにしておくべきだろうと。(p180)→判らないのなら判らないことが正確なんだろうと。少なくともぼくはそう考え、この回想モードの空欄に臨んでいた。
【雑誌のみ】・制作者のページもないくらいで(文庫p181の5行目“ですから。”の後に入る)
【文庫→雑誌】・柵馬さんは俯き、何か思い付いたというふうに目を細めた。(p182)→柵馬さんは空を見やると、何か思い付いたというふうに眼を細めた。
【文庫→雑誌】・柵馬さんはスマートフォンを取り出し(p182)→柵馬さんは携帯を取り出し
【文庫→雑誌】・柵馬さんは親しげな口調で喋り始めた。(p182)→柵馬さんは喋り始めた。
【文庫→雑誌】・自分が描いているような漫画が好きで、でも普通の漫画が嫌いってこともないみたいでした。(P185)→自分が描いている猟奇エロマンガも好きだったでしょうけど、それとは別にジャンプのバトル漫画とか、新聞の四コマ漫画とかも読んでましたね。
【文庫→雑誌】・相当選んだ結果なんだろうと思います」(p185)→ちゃんと計算した上で選んだ道だったのかもしれないと思うんです」
【文庫→雑誌】・場所の情報を欠落させたイラストなのだから、屍体のありかも判らないはずなのに。(p189)→そういうふうに背景とキャラを分けておけば、効率よく色々なシチュエーションを作ることができる。当然、この屍体となったリヨナがどこにいるかなんて判るはずがない。いや、場所情報を欠落させたイラストなのだから、判ってはいけないのだ。
コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
次回#7がこの短編最後の検証になります(多分)。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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ご覧いただきありがとうございました。
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