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【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

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2020年2月4日火曜日

「本作の登場人物はすべて」#3

詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「本作の登場人物はすべて」検証第3回目です。


今回は芹川巡と睦月七日の会話から、「ばらくうだ」編集部の忘年会前までになります。

ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。





・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。




「本作の登場人物はすべて」#3

【文庫→雑誌】・「はえーよ!―で、作ったの、永遠だと思うか?」(p153)→「はえーよ!」「漫画家みたいでしょう」「で、作ってるの永遠だと思うか?」
※文庫では睦月のみ、雑誌では、睦月→芹川→睦月と喋っています。

【文庫→雑誌】・今も当時も多くない。永遠先生が現役だったころも、漫画界に限れば数人しかいなかった。それだけに、見ればすぐ特定ができると思う。(p154)→今も当時も少なく、トレンドから解放されているおかげで真似もされづらい

【文庫→雑誌】・『キルドノヲト』(p155)→『きるどのをと
※文庫のみカタカナで、雑誌と四六判は平仮名です。

【文庫→雑誌】・臓物のこぼれ出しがないどころか、屍体ひとつ転がらない。(p155)→屍体も臓物も出てこなければ、

【文庫→雑誌】・無料公開される作品だって受けを狙って作られるもんさ。(p156)→無料公開されるコンテンツだって、PixivとかYou Tube見りゃ判るとおり、受けを狙って作られるのが普通だ。

【文庫→雑誌】・ひとつのシーンで複数のイラストが表示される仕組みになっているから、(P158)→ほとんどの場合、イラストはエロシーンで複数枚表示される仕組みになっているから、

【雑誌のみ】・いやでも、永遠先生ならそれも不自然じゃないか。そんなこと思いながらぼくは睦月先生の説明を聞いていた。(文庫p160の1行目の後に入る)

【文庫→雑誌】・同人RPGの多くはツクールか、それに似た環境で開発されているから、(p161)→同人作品のRPGの多くはツクール環境で開発されているから

【文庫→雑誌】・「……エロシーンじゃなかったんですか」(p161)→「……いやでも、イラストは見たんですよね。エロシーンじゃなかったんですか」

【文庫のみ】・俺にとっちゃあいつは仲間で敵。それ以上でも以下でもない。けれどお前は違うだろう。(p162-163)

【文庫→雑誌】・感想聞かせろのメールの文中に、永遠先生の名前だって出しただろう。(p163)→ぼくの抱えていた〆切なんて無視して、ゲームを勧めてくる段階で永遠先生の名前も出しただろう。


#4へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。

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