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【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

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2020年2月2日日曜日

「本作の登場人物はすべて」#1

今回からしばらく詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「本作の登場人物はすべて」について検証します。


この短編は、ポルノについてとエロ漫画家の永遠恒久のことについて書かれています。
初回は柵馬朋康の「ネピアが尽きたなら」の部分です。

ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。



・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。



「本作の登場人物はすべて」#1

【文庫→雑誌】・成年向けゲーム業界では、(p139)→成年向け作品の業界(本誌もそこに含まれるよ!)では、
※個人的に雑誌版のほうが好きですね、柵馬の違った一面を見ている感じで。

【文庫→雑誌】・作者が専門店に足を運んで作品を卸したり、(p139)→同人作品を取り扱う問屋が専門店に卸したり、

【文庫のみ】・ダウンロード販売への転換は(略)パロディの存在だろう。(p139の13行目からp140の3行目まですべて)

【文庫→雑誌】・もちろん同人作品にはオリジナルもある。しかしこちらはこちらで商業作品ぽい内容になるかというとそうでもなく、混沌ぶりはいっそう深度を極める。(p140)→一方のオリジナル作品はというと、混沌ぶりがいっそうの深度を極める。

【文庫→雑誌】・また、パロディかオリジナルかを問う意味がないほど低クオリティな作品も同人には多い。(p140)→また、商業作品では見られないほど低クオリティな作品も多い。

【文庫】・草の根運動から生まれた(略)激しくなりつつある。(P141の1-2行目)

【文庫のみ】・たかだか数百年の歴史しかない『表現の自由』とかいう流行ものに惑わされるはずもない。(p143)

【文庫→雑誌】・第29回(p143)→第31
※この変更の詳細は過去のブログ(コラム『ネピアが尽きたなら』について)を参照下さい。


コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
#2へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。

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