詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「すれちがう」第3回目の検証です。
今回はタクミがいなくなった直後からよみさかがタクミを誘拐したのでは?とケンタとレンが想像している場面までになります。
ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。
「すれちがう」#3
【文庫→雑誌】・綺麗にラッピングされた手作りクッキーをぼくらは受け取った。(p228)→ビニール袋に入ったクッキーをぼくとレンは受け取った。
【文庫→雑誌】・川向うのJR駅(p229)→海沿いのJR駅
※川向うにあって海沿いの駅、ということになりますか。この駅が遠海駅なのかどうか、怪しいですが今の段階で確証はありません。判ればお知らせします。
【雑誌のみ】・レンが地図で計ったところ。三キロメートルくらいの距離になるらしい。(文庫p229の3行目“遠出が限界だ。”の後に入る)
【文庫のみ】・……ただ、すぐに(略)ってこともあるのか……」(p229)
【雑誌のみ】・ちなみにレンはいつも名札を付けている。そのほうが大人受けが良くなって得することが多いというのがレンの言い分だ。今日もしっかり付けていた。(文庫p230の2行目“その名札には、”の前に入る)
【文庫→雑誌】・「タクミより。ぼくのほうが軽くて誘拐しやすくない?」(P230)→「どうせ誘拐するなら、タクミよりぼくのほうが躰が小さいから誘拐しやすくない?
【雑誌のみ】・三千円というと十枚だ。通し番号かバラバラの番号かは判らなけれど、(文庫p231の7行目“もし”の前に入る)
【文庫→雑誌】・誘拐なんて、宝くじの四億円よりずっと遠い。(p232)→ぼくはどうしてもタクミが誘拐されたとは思えなかった。理屈じゃないんだけれど、考えても宝くじの四億円よりずっと遠いんだ。
【文庫→雑誌】・今はよみさかの頭の後ろしか見えない。(p233)→よみさかの顔は見えない。眠ってるのかと思うくらい動きもない。
【文庫→雑誌】・目当てのものが見つからないようで、よみさかはベンチから立ち上がった。(p235)→捜している人が見つからず、けれど諦められないのか、よみさかは勢いよくベンチから立ち上がった。
【文庫→雑誌】・さっきと同じようにあたりを見回し、(p238)→何かに気付いたというように辺りを見回し、
#4へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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