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【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

詠坂雄二『日入国常闇碑伝』(講談社ノベルス) ー常闇の正確な発生期間ー 詠坂雄二『日入国常闇碑伝』の「常闇」の正確な発生期間が曖昧にしか書かれていないので、作品内から検討をつけました。 以後ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。 こちらのブログも...

2020年2月3日月曜日

「本作の登場人物はすべて」#2

詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「本作の登場人物はすべて」第2回目の検証です。


今回は芹川巡が睦月七日から『リヨナの冒険』を教えてもらいプレイするところからです。
数字の修正もあり、細かいですが重要な部分になります。

ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。




・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
・必要なところは解説も加えます。


「本作の登場人物はすべて」#2

【文庫→雑誌】・フォローしているアカウントは業界関係者や漫画オタクのものが多く、(p143)→フォローしているアカウントは業界関係者のものが多く、

【文庫→雑誌】・ダウンロードしてデータは100メガバイトと少し。(p147)→ダウンロードしたデータは200メガバイトと少し。
※100メガバイトの差がどれほどかイメージ出来ませんが、この短編最後にある伏線のために100にしたと感じます。200の倍以上だと400メガバイト以上になってしまい、結構な量になるからでしょう。

【文庫→雑誌】・時計を見ると午前七時すぎ。セーブデータに記録されているプレイ時間も三時間ほどになっている。(p147)→時計を見ると午前八時すぎ。セーブデータに記録されているプレイ時間も四時間ほどになっている。
※徹夜明けで四時間もゲームをプレイできるのか?ということでしょうか。

【文庫→雑誌】・勝利が求められないという意味でゲーム的に不自然な作りだけれど、こうでないと(p148)→こうでないと、エロシーンを見るたびゲームオーバーになってやり直さなければならず、

【文庫→雑誌】・ただし、何を描いてもいいわけではない。たとえば現実の強姦致傷にあたるような描写は敬遠される。(p149)→好みでもある。ただし、現実の強姦致傷にあたるような傷口描写をする作品は少ない

【文庫のみ】・そういった展開の話は、今日ではむしろ一般誌の漫画に期待したほうがいいくらいだ。(p149)

【文庫→雑誌】・過激な暴力描写は良識あるひとびとからの風当たりが強いのである。(P49)→人が死ぬような話は過激だし、良識あるひとびとからの風当たりも強くなってしまう。

【文庫→雑誌】・そうした死とエロを絡め―(p150)→そうした暴力と死をエロと絡めて

【文庫→雑誌】・それでもやっぱりしっくりくるのは『先生』だ。(p150)→けれど、それよりも距離が遠く、「先生」としての印象がいまだに強い。

【文庫→雑誌】・体表面を覆う皮膚、その下に潜む筋肉と脂肪、(p151)→皮膚の下にある筋肉と脂肪、

【文庫のみ】・漫画がいやになったわけじゃないだろう。(p151)

【文庫→雑誌】・作品制作のペースだって安定するかもしれない。(p151)→あまり頷きたくない事実だ

【文庫→雑誌】・四年前、引退するという永遠先生に、(p151)→ぼくは引退するという永遠先生に、

【雑誌のみ】・同業者ならではの感性というより、絵描きとしての感性でだ。(文庫p153の1行目の後に入る)


コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
#3へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。


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