詠坂雄二『ナウ・ローディング』内の短編「すれちがう」の検証第1回目です。
まず、冒頭のコラム『せわしいスローライフ』そのものが書籍化の際の書き下ろしになります。
そして詠坂雄二の誕生日も載っています。記載されているのは此処だけです。
嬉しいのは私だけでしょうか。
柵馬朋康は春生まれなので、詠坂雄二の方が少し年下になります。
ちなみに詠坂雄二、柵馬朋康、新村光次、有山佐江子、佐藤誠は全員同学年です。佐藤誠の誕生日はいつなんでしょうか。気になりますね。まぁ佐藤に関しては常闇から来たのかもしれませんが。
もし詳しく知りたい方はこちらの時系列表を参照ください。
さて、作品の本質にふれるおそれもありますので作品読了後にご確認ください。
・【雑誌のみ】…文庫では削除。文庫のどこに書かれていたかも記載しています。
・【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
・【文庫→雑誌】…雑誌ではこうだった。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。
「すれちがう」#1
【文庫・四六判→雑誌】・「すれちがう」→「すれちがうぐらいなら」 ※タイトル
【文庫・四六判のみ】・『ネピアが尽きたなら』第30回『せわしいスローライフ』そのものが書籍化の際の書き下ろし。
※詳しくは2020年1月1日のブログ「コラム『ネピアが尽きたなら』について」を参照下さい。
【文庫→雑誌】・まあ今はそんなことどうでもよくて。(p211)→お父さんに言わせると「電気の無駄だからな」ということらしい。水の無駄の間違いじゃないかな、と聞いた時は思ったのだけれど、噴き上がった水は池に落ちてまた使われるので、そう無駄にはなっていないそうなのだ。なるほどとその時は思ったのだけれど、今はそんなことどうでもよくて。
【文庫→雑誌】・少し離れたところにあるベンチ、そこにいつもの人が座っている。(p211)→向かいのベンチのところに、黒い影が座っている。
【文庫のみ】・何かしているふうでもない。(略)ちょっとわけがあった。(p211)
【文庫→雑誌】・みんな同じ住宅地に済んでいる友達だ。(p211)→みんな同じ町内に住んでいて、
※町内、だったら少し遠くなるかもしれませんね。以下で近所同士となっていますが。
【文庫→雑誌】・なんとなくそういう決まりになってたのだ。(p211)→それぞれの家が近くにあることもあって、なんとなくそういう決まりになっていた。
【雑誌のみ】・でも座っているのは黒ずくめの男の人で、しかも一日中いる。それもぼくらが集まる前から、解散する時までだいたいだ。学校が冬休みに入ってから一日の例外もない。もしかしたら冬休みの前からいるのかもしれない。(文庫P212の1と2行目の間に入る)
【文庫→雑誌】・それでも、いつも気になるわけじゃない。(p212)→だからぼくらが想像を囁くのもいつものことでしかなかった。
【文庫→雑誌】・データを覗いてみると、犬派で趣味はゲーム、夢は超能力者となっていた。(p213)→情報を見ると、犬派で趣味はゲーム、夢は超能力者、誕生日は十一月の二十五日らしい。
※雑誌のこの部分でのみ詠坂雄二の誕生日が判ります。現実の作者本人の誕生日かはわかりませんが。
コメントなどありましたらお気軽にお願いします。
#2へ続きます。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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