【ネタバレ】詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)「第六章」検証第14回
今回は「第六章」14回目です。
パレス遠海にてエロ漫画家、永遠恒久の初登場の場面です。
その後阿比留が県警へ戻り、捜査一課長と一緒に喫煙室へ入るところまでの場面です。
以下ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
【四六判のみ】…文庫では削除。削除部分が文庫のどこにくるかも記載しています。
【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
【文庫→四六判】…四六判ではこうだった(カッコ内は文庫のベージ数です)。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。
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「第六章」#14
【文庫→四六判】阿比留は時の移ろい相手に悪態を吐きたくなった。(p200)→時の移ろい相手に悪態を吐き、天を見た。
【文庫→四六判】その松代にしてからが、すでに警察を辞めてしまっていた。(p200)→その松代にしてからが、既に警察を辞めてしまっている。
※松代の退職は、彼が刑事になった動機を考えれば頷ける話ですね。
【文庫→四六判】それでも来たついでだと玄関近くの管理小屋を覗くと、(p200)→それでも、来たついでだと玄関脇に変わらずあった管理小屋を覗くと、
【文庫→四六判】相手は御苦労様ですと生真面目な声で応えた。(p200)→相手は御苦労様ですと生真面目な声で応える。
【文庫→四六判】かつていた管理人夫婦は住民からの不満を受けクビになり、そのあとに入った老夫婦も仕事が出来なくて半年と続かず、(p200)→かつていた管理人夫婦は住民からの不満を受け管理会社に首を切られ、その後に入った老夫婦も仕事が出来なくて半年とは続かず、
【文庫→四六判】マンガ→漫画
【文庫→四六判】頑張ってくれと声をかけて管理小屋を出た。(p201)→頑張ってくれと声を掛け、管理小屋を出た。
【文庫→四六判】青年は軍人がやるような敬礼を向けていた。(p201)→青年は敬礼を向けていた。
【文庫→四六判】県警に行き、受付で暇そうにしていた事務にデータの検索を頼み終えた時、内線で課長に呼び出された。(p201)→県警へ戻り、受付で暇そうにしていた事務へデータの検索を頼み終えた時、内線で一課長に呼び出された。
【文庫→四六判】捜査一課へ行くと、すでに課長は帰宅姿で(p201)→課へ戻ると、既に課長は帰宅姿で
【文庫→四六判】顎で示されたのは廊下の隅の喫煙室だった。(p201)→顎で示されたのは、廊下の隅に設置された硝子張りの喫煙室だった。
【四六判のみ】見映え程には密閉されておらず、煙草も話し声も外へ適度に漏れる空間である。(文庫p201)
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ご覧いただきありがとうございました。
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