【ネタバレ】詠坂雄二『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』(光文社文庫)「コラム⑥ 佐藤誠 その裁判」検証第2回
今回は「コラム⑥ 佐藤誠 その裁判」2回目です。
コラム後半部分になります。
ひとかけらの改悛も示さない佐藤誠に世間は激怒し続けたこと、一審判決が出た時期、遠海事件の謎の解明の時期について書かれています。
以下ネタバレもありますので作品読了後にご確認ください。
【四六判のみ】…文庫では削除。削除部分が文庫のどこにくるかも記載しています。
【文庫のみ】…文庫書き下ろしです。
【文庫→四六判】…四六判ではこうだった(カッコ内は文庫のベージ数です)。
というように書いていき、必要なところは解説も加えます。重要な部分は太線にしています。
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「コラム⑥ 佐藤誠 その裁判」#2
【文庫→四六判】日本中の良識あるひとびとを激怒させ続けたのである。(p212)→日本中の良識ある人々を激怒させ続けたのである。
【文庫→四六判】起訴された事件の大半で無罪判決が出たとは言え、佐藤誠の罪とその精神性が看過されたわけではない。(p212)→自首した事件のほとんどで無罪判決が出たとは言え、佐藤誠の犯した罪とその精神性が看過されたわけではない。
【文庫→四六判】佐藤誠が被告人弁論で述べたおおまかなところである。(p213)→佐藤誠が被告人弁論で述べた主旨である。
【文庫→四六判】世間の注目を集めた裁判であるにもかかわらず、(p213)→多くの話題を集めた裁判であるにもかかわらず、
【文庫→四六判】人権派弁護士による死刑廃止運動すらコンタクトを取ろうとしなかったことから、(p213)→人権派弁護士による死刑廃止運動すらもコンタクトを取ろうとしなかったことから、
【文庫→四六判】今日における彼の幻想を支えているだろう。(p213)→今日における彼の幻想を支えてもいるのだろう。
【文庫→四六判】その刑執行まで収監されていた東京拘置所が極端に面会を制限したことも、(p213)→その刑執行まで彼が収監されていた東京拘置所が、極端に彼との面会を制限したことも、
【文庫→四六判】かつて彼と面会するためにさまざまな手管を使わなければならなかったことは、(p213)→かつて彼と面会する為に様々な手管を使わなければならなかったことは、
【文庫→四六判】裁判において彼が行った首切りが深く追及されることはなかった。(p213)→裁判において、彼が行ったとされる首切りが深く追及されることはなかった。
※これは第七章の内容を予見するものだから修正されたのでしょうか。
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ご覧いただきありがとうございました。
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