詠坂雄二『君待秋ラは透きとおる』君待秋ラの帰省日を検証
・今回、作品全体の日付を特定する際、まず間違いなだろうとなったのが、汐見とき襲撃のあと、君待秋ラが実家に帰省した日が8月27日(日)であることです。
・その日を基準にして、作品全体の日付を逆算し、おおよそ特定しました。
以下、ネタバレあります。
・カレンダーがある方がわかりやすいので、2017年8月のカレンダーを載せました。
2017年8月
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 →君待秋ラ勧誘・入会
6 7 8 9 10 11 12 →初めて振興会へ行く、模擬戦
13 14 15 16 17 18 19 →汐見ときの健康診断、御来屋との昼食
20 21 22 23 24 25 26 →汐見とき逝去、葬儀、襲撃
27 28 29 30 31 →君待秋ラ帰省、麻楠退院
「なぜ君待秋ラが帰省した日を8月27日(日)にしたのか?」
(理由1)
帰省後、
①先祖の墓参りはお盆に済ませており、もう年末まで帰る理由はなかったというのに(247ページ)
②今日は日曜でしょ(249ページ)
とあり、①と②から、8月20日(日)か、27日(日)に帰省したことになる。
(理由2)
①汐見ときが襲撃してきたとき麻楠が、“出会ってから三週間ほどが経ち、君待の性格は判ってきた。”とある。
②君待秋ラは、“すべてはこの八月に入ってからのことだ”と回想している。
加えて17日の襲撃だと、襲撃の前週に汐見ときは健康診断をしているので、健康診断が前週に繰り上がり第2週目に、初めて振興会へ行く、模擬戦、汐見ときの健康診断と御来屋との昼食、土倉から汐見ときの話を聞く、をしないといけなくなる。おまけに11日は山の日なので病院は休みになり、さらにタイトなスケジュールになるので、20日の帰省は考えづらい。
以上のことから、8月27日に帰省したと結論づけました。
次回は、「麻楠均の退院日」について検証します。
ご覧いただきありがとうございました。
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