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2019年10月31日木曜日

『君待秋ラは透きとおる』その5 日時特定 君待秋ラ帰省の日

詠坂雄二『君待秋ラは透きとおる』君待秋ラの帰省日を検証


・今回、作品全体の日付を特定する際、まず間違いなだろうとなったのが、汐見とき襲撃のあと、君待秋ラが実家に帰省した日が8月27日(日)であることです。

・その日を基準にして、作品全体の日付を逆算し、おおよそ特定しました。
以下、ネタバレあります。




・カレンダーがある方がわかりやすいので、2017年8月のカレンダーを載せました。

2017年8月
日  月  火  水  木  金  土
            1  2  3  4  5    →君待秋ラ勧誘・入会
6  7  8  9  10   11 12    →初めて振興会へ行く、模擬戦
13  14  15  16  17  18  19    →汐見ときの健康診断、御来屋との昼食
20  21  22  23  24  25  26    →汐見とき逝去、葬儀、襲撃
27  28  29  30  31              →君待秋ラ帰省、麻楠退院





「なぜ君待秋ラが帰省した日を8月27日(日)にしたのか?」

(理由1)
帰省後、
①先祖の墓参りはお盆に済ませており、もう年末まで帰る理由はなかったというのに(247ページ)

②今日は日曜でしょ(249ページ)
とあり、①と②から、8月20日(日)か、27日(日)に帰省したことになる。

(理由2)
①汐見ときが襲撃してきたとき麻楠が、“出会ってから三週間ほどが経ち、君待の性格は判ってきた。”とある。

②君待秋ラは、“すべてはこの八月に入ってからのことだ”と回想している。

③汐見ときの襲撃は帰省の3日前なので(今後解説します)、20日に帰省していたら襲撃は17日になり、①の麻楠の言葉だと、出会ったのが7月下旬頃になる。
    加えて17日の襲撃だと、襲撃の前週に汐見ときは健康診断をしているので、健康診断が前週に繰り上がり第2週目に、初めて振興会へ行く、模擬戦、汐見ときの健康診断と御来屋との昼食、土倉から汐見ときの話を聞く、をしないといけなくなる。おまけに11日は山の日なので病院は休みになり、さらにタイトなスケジュールになるので、20日の帰省は考えづらい。


以上のことから、8月27日に帰省したと結論づけました。
次回は、「麻楠均の退院日」について検証します。

ご覧いただきありがとうございました。

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