【ネタバレ】詠坂雄二『ドゥルシネーアの休日』(光文社文庫)の作品間リンクの捕捉です。
作品をより楽しんで読んでいただく手助けになればと思います。以下ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。
【作中の年月日特定】
1,雪見喜代志と野間彦康が須崎克己・富士野匡に会いに行った日:(気象庁のホームページより)2010年の関東甲信越地方の梅雨入りは6月13日頃となっている。
作中では「六月に入っていたが気象庁は梅雨入りを宣言してない」とあるので、雪見と野間が、須崎と富士野に会いに行った日を6月上旬とした。また、雪見が「巡風亭」へ行ったのは、須崎と富士野に会いに行った日の翌日以降なので、6月某日(上旬?)とした。
作中では「六月に入っていたが気象庁は梅雨入りを宣言してない」とあるので、雪見と野間が、須崎と富士野に会いに行った日を6月上旬とした。また、雪見が「巡風亭」へ行ったのは、須崎と富士野に会いに行った日の翌日以降なので、6月某日(上旬?)とした。
2,“静秀女子高等部寮籠城事件”の発生日を8月24日前後としたのは、「八月も残り一週間ほどで終わる」という記述から。
【登場人物の年齢特定】
1,荻田洋の年齢:『ドゥルシネーアの休日』と『T島事件』とでは生まれた年に食い違いがある(ような気がする)。
『ドゥルシネーアの休日』での警察の資料では30歳となっている。いつ頃に作成された資料なのかは不明。この資料が、今年(2010年)に作成されたものなら、1980年の5月以降の生まれ。
一方、『T島事件』では、2004年の春に大学卒業となっている。留年・浪人せずストレートで大学卒業まできたのなら、1981年4月~1982年3月の間の生まれになる(これは推測)。留年や浪人をしていると、両作品の年齢は合うが、どの作品にも荻田洋が留年したなどの記述はない。
一方、『T島事件』では、2004年の春に大学卒業となっている。留年・浪人せずストレートで大学卒業まできたのなら、1981年4月~1982年3月の間の生まれになる(これは推測)。留年や浪人をしていると、両作品の年齢は合うが、どの作品にも荻田洋が留年したなどの記述はない。
2,山村朝里の生まれた年→1992年。2010年8月現在17歳で、再来月の10月で18歳になる、という記述から逆算した。
3,橋立御子の生まれた年→1993年8月~9月の間。1993年としたのは、山村朝里と年齢がひとつ合わない、という記述から。8月~9月生まれと推測したのは①山村朝里と同い年と思っていて「わたしのが先に生まれてるはず」という記述から。②2010年8月の死亡時が16歳(今年17歳になる)、から推測。
【データ】
『ドゥルシネーアの休日』
・ソフトカバー(幻冬舎刊)
2010年7月25日初版発行
・文庫(光文社刊)
2016年3月20日初版発行
ご覧いただきありがとうございました。
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