(ネタバレあり)詠坂雄二『亡霊ふたり』の検証「季節外れかき氷事件」です。
以下ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。
【季節外れかき氷事件の日にち考察その1】
『亡霊ふたり』備忘録その2を書いたあと、もう少し深く日にちを特定できるか探ってみた。
⚫ひとまずは、下記の理由①と②から大雑把な期間を特定してみると、
2011年9月27日(火)~10月14日(金)までの間に、
季節外れかき氷事件が起こり、ローコが野球部部長のところへ糾弾しに行ったということになる。
・理由①
序章より、季節外れかき氷事件当日、つまり野球部部員たちが、かき氷を食べたのが、“彼岸を過ぎて季節はもう秋”だったという記述から、秋のお彼岸以降ということになる。秋のお彼岸は秋分の日(9月23日)を挟んで前後三日間(9月20日~26日)。よって9月27日以降となる。
・理由②
第二章より、高橋和也が清水から告白される10月17日の時点で、過剰下駄箱事件と季節外れかき氷事件は、すでに起こったあとであるという記述がある。10月17日は月曜日で、15、16日は土日で学校は休みなので、10月14日金曜日までに、ローコが野球部部長のところへ行ったと考えられる。
備忘録その6へ続きます。
ご覧いただきありがとうございました。
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