注目の投稿

【検証】『日入国常闇碑伝』常闇の正確な発生期間

詠坂雄二『日入国常闇碑伝』(講談社ノベルス) ー常闇の正確な発生期間ー 詠坂雄二『日入国常闇碑伝』の「常闇」の正確な発生期間が曖昧にしか書かれていないので、作品内から検討をつけました。 以後ネタバレがありますので作品読了後にご確認ください。 こちらのブログも...

2018年10月4日木曜日

『亡霊ふたり』備忘録その5 ~季節外れかき氷事件の日考察その1~

(ネタバレあり)詠坂雄二『亡霊ふたり』の検証「季節外れかき氷事件」です。



以下ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。




【季節外れかき氷事件の日にち考察その1】


 『亡霊ふたり』備忘録その2を書いたあと、もう少し深く日にちを特定できるか探ってみた。



⚫ひとまずは、下記の理由①と②から大雑把な期間を特定してみると、


 2011年9月27日(火)~10月14日(金)までの間に、


季節外れかき氷事件が起こり、ローコが野球部部長のところへ糾弾しに行ったということになる。

 
・理由①
 序章より、季節外れかき氷事件当日、つまり野球部部員たちが、かき氷を食べたのが、“彼岸を過ぎて季節はもう秋”だったという記述から、秋のお彼岸以降ということになる。秋のお彼岸は秋分の日(9月23日)を挟んで前後三日間(9月20日~26日)。よって9月27日以降となる。

・理由②
 第二章より、高橋和也が清水から告白される10月17日の時点で、過剰下駄箱事件と季節外れかき氷事件は、すでに起こったあとであるという記述がある。10月17日は月曜日で、15、16日は土日で学校は休みなので、10月14日金曜日までに、ローコが野球部部長のところへ行ったと考えられる。


備忘録その6へ続きます。
ご覧いただきありがとうございました。



0 件のコメント:

コメントを投稿